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『ふるさとはウクライナ』

ウクライナからやってきたバンドゥーラ奏者・カテリーナさんは、なぜ日本で歌い続けているのでしょうか。夢を持つこと、戦争のこと、自分の国のこと……彼女の生き方が絵本になりました。

望月芳子 文 / アメリカ・ミシガン州デトロイトに生まれ、岡山市で育つ。青山学院大学文学部日本文学科卒業。フリーのライター・編集者で、子ども向けのノンフィクションも執筆。第5回子どものための感動ノンフィクション大賞優良作品賞受賞。日本児童文学者協会、および日本児童文芸家協会会員。神奈川県在住。

ミヤザキケンスケ  / 1978年佐賀市生まれ。筑波大学修士課程芸術研究科を修了後、ロンドンへ渡りアート制作を開始。Super Happyをテーマに、見た瞬間に幸せになれる作品制作をしている。現在世界中で壁画を残す活動「 Over the Wall 」を主宰し、2015年ケニアのスラム街、2016年東ティモールの国立病院、2017年ウクライナでのUNHCRとの共同制作、2018年エクアドルの女性刑務所、2019年ハイチでの国境なき医師団との共同制作、2022年パキスタンの小児病院での壁画制作など、現地の人々と一緒に壁画を残す活動をしている。

  • B5判ヨコ 上製 32ページ
  • ISBN 978-4-910985-01-5
  • 本体価格1800円+税


『カテリーナの伝えたい5つのこと』

ウクライナの民族楽器・バンドゥーラ奏者として、全国で年間300公演を超えるコンサート活動を行うカテリーナ。
チェルノブイリ原発から2.5kmの町で生まれ、生後1か月で原発事故に遭遇。その後、被災者の子どもたちの音楽団での活動を経て、19歳から日本で演奏活動を行うようになりました。
そしていま、祖国ウクライナが戦禍に巻き込まれ、平和を願うコンサートを、より活動的に展開しているカテリーナ。

そんな彼女が、戦争のこと、自分を支えてきた音楽のこと、祖国ウクライナのこと、そして生い立ちなど、ステージでは伝えられない胸中を明かしました。

<本文より>

自分の家に帰りたくても、帰ることができなくなる。そして、友達とも電話で普通に話すことができなくなる。今日は連絡がとれても、明日はどうなるかわからない。メールを送信しても、読んでくれるかわからないし、返信がもうこないかもしれない。それは、突然の事故や病気、災害という理由ではなく、戦争という理由で。(「3 戦争のこと」)

  • 四六判 144ページ 上製
  • ISBN 978-4-910985-00-8
  • 本体価格1.500円+税